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《頸椎椎間板ヘルニアや筋筋膜性疼痛症候群と診断されたり、後骨間神経麻痺(橈骨神経麻痺)という疾患に苦しめられるあれこれを書いてます。左脇のカテゴリー「右腕の激痛と神経麻痺」をクリックすると古いもの順に出てきます》

神経内科の先生は、筋肉の動きには詳しくないということで、実際の検査はリハビリ科の先生とレジデント(研修医)さん2人がやってくれた。でも忙しいだろうにずっと神経内科の先生も立ち会ってくれて、合計4人(すべて女)を1時間半ほど、拘束する形になって、なんかすごい贅沢な気持ち。

最初は問診からはじまり、肘の力や手の力を腕相撲みたいな感じで先生と力比べをして、どれくらい力があるか調べてもらう。
それから皮膚表面をなでて、右手と左手の感覚に違いがあるか、調べられる。
右手と左手で、感覚の違いを私は感じられず。

筋電図検査は「神経伝達速度検査」と「針筋電図検査」の2種類ある。
まずは神経伝達速度検査。
右側の首やら肩やら手やらの数か所にバチバチ電極を当てられる。気持ちいい―! エステのようだよ。
「痛くないですか?」としきりに気にされるけど、永遠にやっててほしいくらい。でも何を何のためにやってるか、などはさっぱりわからず。聞きたくてたまらないけど、今、特に何も言ってくれないのはあとできっちり説明してくれるだろうし、ヘンにめんどくさいヤツと思われてないようにしよう、とマグロになる。
でも「出ないね」「ダメだ」「反応なし」「あ~~……」「えーー!?」とか聞いてると、不安になる。

この検査はあとでちゃんと調べると、神経1本1本に電気を流し、それがちゃんとしたレベルの早さで末端まで到達するのか(神経がきちんと働いてるか)を調べる検査であった(たぶん)。
腕の神経は全部で3本あるが(橈骨神経、尺骨神経、正中神経)、それらはさらに運動神経と感覚神経に分かれる(たぶん。イヤもっと複雑なんだろうけど)。それで計6本と首の方の大元の1本とで、合計7本調べられる。

それから、次に針筋電図検査。これこそが「相当痛い」と全員の先生にしつこく説明される。「いやいや、だいじょうぶですから」とタカをくくる私。この件で今まで数限りなく注射してきたし、針が刺されるくらい、なんてこたぁない。

ってでも針見たら、長っ! 5cmはあるよっ! でもそんなに太さはないようだし、大丈夫だろう。と思いきや、やはりなんともなかった。まずは腕上部のほうから針を刺し、そこで肉をグリグリかき回される。不愉快だし、痛いっていえば痛いけど、別に我慢できる。
どれくらいの深さで針が入ってるのか確かめたくて首を上げると、筋肉を動かしてはダメ、と注意を受け、どの程度入ったかはわからず。
そしてどんどん何か所に刺してはグリグリし、が続き、だんだん交感神経が緊張し出すんだけど、手首以下のどっかに針を入れられたとき、とんでもない痛みが走る。いやな痛み。
「これはちがう、っていう変な痛みがあったら言ってください」って最初に注意されたヤツかも。
それでグリグリされたら、うわ、もう肉をもがれてるような別物の痛みで「これはちがうと思う――」ってうめいたら、すぐ抜いてくれて、ちょっと角度を変えた感じでやってくれた。そしたらしっくりきた。今の絶対ミスショット。まぁしかたないよね。
でも針筋電図はレジデントの人たちがたまに本を開いてやってたのだが、いつもは「ER」とか「グレイズ・アナトミー」とかの医療ドラマの影響で、ぜひ、私で練習してください、と思ったりするんだけど、このときは、先生にやってほしい、こんなミスショット、もういやだ、と思った。
それからはもうミスショットなしの普通の痛み。でもミスショットのところがジンジン痛くて元気を失いつつあった。

この検査も後から知ったが、麻痺がおこった場合、それが神経のせいなのか、筋肉に問題があるのかを調べるものらしい。また神経伝達速度検査の結果と総合して、例えば神経のせいだとしたら、その神経はどれくらい悪いのか、回復途中にあるのかが分かるらしい(たぶん)。

それで全部終わると、リーダーの先生は
「橈骨神経麻痺(とうこつしんけいまひ)だね。相当悪いねー。
これはソファーで3時間、腕を圧迫した、とかそういうレベルの麻痺じゃないと思う。なんかもっと複雑な因子がある。
第一、不思議なのは、ふつう、橈骨神経麻痺といえば、皮膚にシビレがあって、あと動作で言えば、指同様、手首が上がらないの。
芝崎さんの場合、橈骨神経の感覚神経は全く悪くないの。それに手首は上がるでしょう。
とにかく珍しいの。おかしいよねー。なんでかなー」

とここまではいいとして、

「これは、半年から1年かかるって思ったほうがいいね」
のひとことで思い切り打ちのめされた。

えっ、どういうこと? なんで? 
そんな長くかかるのは、どこからわかったの? 

今日の検査結果はこれからまとめて、次回の来院時に報告しますってことで、リハビリ科の方々は引き上げていった。
残った神経内科の女先生は、なんだか、すごく同情してくれて、ずっと付き添ってくれて、悲しみをたたえた顔で「仕事とか生き方を変えなきゃならないかもしれないわね」などと言う。えっ、そんなに悪いの? 生き方まで? 
自分は絵を描くような仕事をしてる、などと見栄を張って言っていたので(金銭面ではとても仕事と言えない。ただの趣味だっつうのに)、それでいたく同情してくれて「今ならコンピューターで描けるのでしょう。左手とかで描くのはどうなのかしら」などと言う。「お箸とかも今から左手で練習したほうがいい」とか。

って、さっきの先生はまだ年月かかっても治るって言ってたのに(それだけでも手一杯のショックなのに)、なぜこの人は左手で何でもできるようにしなさい、と勧めるのか。さっきの先生は遠慮して言えなかったけど、もう滅茶苦茶に悪かったのだろうか? 

ニュアンスとしてはこれくらい悪いと、いざ1年後に神経が治ったときに、筋肉がダメになっていて、とても元通りには動けない、ということのようだった。
でもなぜかそういう時って、ショックなんだけど、チャラケぐせが沁みついてて、へらへらして聞いていた。

さらに支払いの段でぶっ飛んだ。7000円越えって。
ネットでも「筋電図検査は労力の割に儲けられない、安い検査」とあったよ。紹介元の病院にも、「MRIなんかに比べるとぜんぜん取るに足らない、2,3千円くらい」って、言ってたし。
で、聞くと、針を入れるのが1か所2000円(の3割負担、だから600円か)で、電気を流したやつも1神経1500円(の3割負担で450円)とかで、普通は1つの神経だけだったり、または電気の検査だけだったりするから、2,3千円なんだそうだ。こんな全部やったらそりゃーこうなるのだった。
いや、もう最初に言ったけど、トータル4人を使って1時間半も拘束したら、それくらいになって当たり前とも思うが、でも思いがけなかったし、泣きっ面に蜂気分。

でも病院を一歩出ると、料金のことなどどうでもよくなって、そんなことより治らないかもってことがすごく悲しくなってきて、家に帰って初めて泣いた。いや、前から何度もウォンウォン泣いたりしてるけど、それらには絶望感はまったくなかった。このときは本当にもうダメだという涙。こういうみじめな悲しみの声は誰にも聞かれたくない。水道の蛇口を思いっきりひねって、枕で声を閉じ込める。

3カ月で治るはずのもんが、いきなり、1年待ち? しかも前のようには2度とならないのか? そりゃあー、私の絵はすでに麻痺してる人が書いたような絵だよ。でもその人が麻痺したら、本当に絵なんだか字なんだかいっさい意味不明なミミズののたうちになるっ。

終わった―――。私、終わった―――。あんな売れない本、たった4冊で終わりかよ! いや、売れないなんていうのもおこがましいや、存在が無、透明人間のような存在の本。これが有名な人だったら、ドラマ性あるよ。でもこんな誰からも知られてないヤツがひっそり本書いて、ひっそりやめてって、あまりにどうでもよすぎるよ。ただのまったく不必要な新陳代謝のはげしいところの細胞が垢になっただけのことだよ。

でも考えてみれば、45歳っていつ死んでもおかしくない歳だ。ちょっと周りを見渡せば、ガンになったり、大病したりしてる人いっぱいいる。死んでる人もボチボチ出てる。こんな、腕がちょっとおかしくなっただけ、なんて、命にまったく別状ないヘッポコレベルの話だ。それに、今まで腕を壊して、野球ができなくなったとか、腱を切ってバレエができなくなった、などの人はちびっ子からプロまで数限りなくいる。今までそんなものとずっと無縁で来たけど、たまたま今になってそれが来ただけで、しかも生物の寿命からするともう十分やり尽くしたような歳だ。私の場合、あまりに遊びほうけてきたので、遅くなってから、本書いたりしたもんだから、何も、し足りないように思ってるだけなのだ。


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【2012/09/03 01:16】 | 右腕の激痛と神経麻痺
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みなみ
私も橈骨神経麻痺になり、こちらにたどりつきました。
原状、2か月経過して、指と手首力回復ゼロで発症時のまま(測られたわけではないです)、PCは左手5本とたまに右手1本で打ってます。面倒なのは皿洗いで、右手は洗えないし支えることも完全にはできず(サポーターのおかげでだいぶましですが)、時間かかるのに洗った皿はきたないというストレスです。
今かかってるのは大病院ですが、それでも別の病院あたったほうがいいかなやみます。
母子家庭です。

みなみさまへ
芝崎みゆき
ご心中察するに余りあります。発症から2か月というのは、もう本当に居ても立っても居られない、不安がピークな日々だと思います。ちょっとしたこともできなくて、大変ですよね。本当に心からわかりますよ!
病院は悩みますよね。大きな病院といえども、詳しくないところもありますし。
ここ
http://www.inps-japan.net/group.html
に載ってる病院ですと、症例を集めて研究してるところなので、普通の病院よりは詳しいと思います。
私の行ってた病院や先生は関東圏内の人たちですが、もしみなみさんがこちらにお住まいでしたら、左横にあるメールアドレスにご連絡いただけましたら、お教えできますので、ご遠慮なくおっしゃってくださいね〈メールは消滅することがありますので、お手数ですが、返事がなかったらこちらでお教えいただければ、と思います〉

症状の発端が、もし外からの圧迫(腕枕など)などですと、自然に治ることがほとんどです。
この方のように。
http://www.yasushi-studio.com/days/2008/10/post-f67e.html
こちらのブログもご存知かと思いますが、一応記しました。

お子さんを抱えて、本当にいろいろ不自由だと思いますが、転んだりしないよう気を付けてくださいね。


みなみ
お心遣いありがとうございます。
私は鹿児島在住です。
麻痺の前夜はふつうにベッドに寝ました。
ただ右は肩こりがひどく、この数年、少し酷使すると今の左手よりひどい字で(震えて)、肩こりの薬でだましだましでした。
肩が悪くなって1度海外へ行きましたが、困りました。サインがパスポートと違うと言われるのです。何とか言い逃れましたが。
今右手は何もしないのに、依然左手よりこっています。
本業はPC使い、これはパフォーマンスが落ちる程度で続けられてますが、他に厨房の仕事していました。字や箸を左にするのは苦ではありません。でも完全右利きの人が使う左手くらいに(私の右手が)なってくれないと、復職できるかなという不安です。
転ぶと怖いですね。完全な垂れ手だから右側に倒れたら防護ができないから、間違えると折れます。

みなみさまへ
芝崎みゆき
転倒は本当に怖いですよね。
私もやっぱり転んだとき、手をとっさにかばって肩から落ちたり、また、かばいきれなくて、そのまま手首いったときあって、折れはしませんでしたが、痛いし、何より「あぶなかったー」と恐怖が消えませんでした。
私は四十肩〈五十肩?〉をやってるときに発症したので、腕周りの血液循環や酸素供給がうまくいかなかった末なのかなぁ、とみなみさんの症状からも思い当たりました。〈でも一番はウィルス説だと睨んでるのですが)
でも麻痺してないうちから、震えて、左よりひどい字になっていたなんて。ずっとご苦労されていたのですね。
厨房のお仕事のようなみんなとやり取りするお仕事はむずかしいですよね。
他人の分際で恐縮ですが、本当にすみやかにきれいに治っていただきたいです。

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この記事へのコメント
私も橈骨神経麻痺になり、こちらにたどりつきました。
原状、2か月経過して、指と手首力回復ゼロで発症時のまま(測られたわけではないです)、PCは左手5本とたまに右手1本で打ってます。面倒なのは皿洗いで、右手は洗えないし支えることも完全にはできず(サポーターのおかげでだいぶましですが)、時間かかるのに洗った皿はきたないというストレスです。
今かかってるのは大病院ですが、それでも別の病院あたったほうがいいかなやみます。
母子家庭です。
2014/12/20(Sat) 03:34 | URL  | みなみ #-[ 編集]
みなみさまへ
ご心中察するに余りあります。発症から2か月というのは、もう本当に居ても立っても居られない、不安がピークな日々だと思います。ちょっとしたこともできなくて、大変ですよね。本当に心からわかりますよ!
病院は悩みますよね。大きな病院といえども、詳しくないところもありますし。
ここ
http://www.inps-japan.net/group.html
に載ってる病院ですと、症例を集めて研究してるところなので、普通の病院よりは詳しいと思います。
私の行ってた病院や先生は関東圏内の人たちですが、もしみなみさんがこちらにお住まいでしたら、左横にあるメールアドレスにご連絡いただけましたら、お教えできますので、ご遠慮なくおっしゃってくださいね〈メールは消滅することがありますので、お手数ですが、返事がなかったらこちらでお教えいただければ、と思います〉

症状の発端が、もし外からの圧迫(腕枕など)などですと、自然に治ることがほとんどです。
この方のように。
http://www.yasushi-studio.com/days/2008/10/post-f67e.html
こちらのブログもご存知かと思いますが、一応記しました。

お子さんを抱えて、本当にいろいろ不自由だと思いますが、転んだりしないよう気を付けてくださいね。
2014/12/20(Sat) 10:42 | URL  | 芝崎みゆき #tV.v9NK6[ 編集]
お心遣いありがとうございます。
私は鹿児島在住です。
麻痺の前夜はふつうにベッドに寝ました。
ただ右は肩こりがひどく、この数年、少し酷使すると今の左手よりひどい字で(震えて)、肩こりの薬でだましだましでした。
肩が悪くなって1度海外へ行きましたが、困りました。サインがパスポートと違うと言われるのです。何とか言い逃れましたが。
今右手は何もしないのに、依然左手よりこっています。
本業はPC使い、これはパフォーマンスが落ちる程度で続けられてますが、他に厨房の仕事していました。字や箸を左にするのは苦ではありません。でも完全右利きの人が使う左手くらいに(私の右手が)なってくれないと、復職できるかなという不安です。
転ぶと怖いですね。完全な垂れ手だから右側に倒れたら防護ができないから、間違えると折れます。
2014/12/22(Mon) 04:48 | URL  | みなみ #-[ 編集]
みなみさまへ
転倒は本当に怖いですよね。
私もやっぱり転んだとき、手をとっさにかばって肩から落ちたり、また、かばいきれなくて、そのまま手首いったときあって、折れはしませんでしたが、痛いし、何より「あぶなかったー」と恐怖が消えませんでした。
私は四十肩〈五十肩?〉をやってるときに発症したので、腕周りの血液循環や酸素供給がうまくいかなかった末なのかなぁ、とみなみさんの症状からも思い当たりました。〈でも一番はウィルス説だと睨んでるのですが)
でも麻痺してないうちから、震えて、左よりひどい字になっていたなんて。ずっとご苦労されていたのですね。
厨房のお仕事のようなみんなとやり取りするお仕事はむずかしいですよね。
他人の分際で恐縮ですが、本当にすみやかにきれいに治っていただきたいです。
2014/12/22(Mon) 19:29 | URL  | 芝崎みゆき #tV.v9NK6[ 編集]
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