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《頸椎椎間板ヘルニアや筋筋膜性疼痛症候群と診断されたり、後骨間神経麻痺(橈骨神経麻痺)という疾患に苦しめられるあれこれを書いてます。左脇のカテゴリー「右腕の激痛と神経麻痺」をクリックすると古いもの順に出てきます》

ペインクリニックの先生は、人の話をちゃんと聞いてくれる穏やかで優しいアルカイック・スマイルを身につけた先生。
電話では「トリガーブロック注射やってます」ってことだが、実際会うと、あんまりやりたくない様子。それより「星状神経節(せいじょう・しんけいせつ)ブロック注射」をやりたがる。

星状神経節ブロックか……。はぁ~~~。
これ、10年前も60回くらいやったんだよねーー。
前のヘルニア(?)のとき、激痛期間が過ぎて、ゆっくり回復してたくらいの時期に、星状神経節ブロックの本を図書館で見つけ、「これだ!!」と飛びついて、受けに行ったのだ。

のどにある交感神経の節だかに麻酔注射を打つと、交感神経の働きが一時的に遮断される。すると、どういうわけか血流がアップして、発痛物質を洗い流すという、たしかそんな謳い文句(そのときは詳しかったけど、忘れちゃった)。まぁとにかくヘルニアの痛みも肩こりも片頭痛も顔面神経麻痺も、とにかくありとあらゆる上半身の苦しみ(手術するようなものじゃないけど本人的には大変つらいレベルの)が、その注射を何回か受けてるうちにきれいに消えるというのだ。
それも、回数は3回で治る人もいれば、100回で治る人がいて個人差がある、とか、今考えれば、なんでそんなものを信じてたのかさっぱりわからないけど、一つたりとも変化はなかったのに60回行ってしまった。本当あまりに腕のことで悩んでて確実に頭がおかしくなってたと思う。

鍼(はり)や整体とかカイロって、なんかトンデモなイメージがあって、そっちには気が向かないんだけど、これは「麻酔」ってことで西洋医学だと思っちゃったんだよね。西洋医学だからいいってわけじゃないけど。
でもこれも鍼やお灸みたいなもんだと思う。効く人には効くのではないかなー。

受けに行ったとき、そもそも腕の痛みはかなり回復してたし、そんなに必要ともしてなかったのだが、長年苦しまされてきた片頭痛がこれで消えるなら、と、それで行ってたとこもある。

たしかに注射は、すごいすごい気持ちいい!! 交感神経の節は両側にあって、悪い方の節に打つのだが、その側の上半身がポアー―っと温かくなって、見た目もピンク色になる。目は真っ赤に充血し、鼻はつまり、確実に異変が起きてるのを体感できる。この作用はたしか1時間もすれば消える。

「なんで麻酔をここに打つと、このような変化が起きて、しかも回数を打つと治るのか」っていうののメカニズムを、本では「わからない。でもなぜかそうなるのだ」としていたと記憶してる。

『パラサイト・イブ』by瀬名秀明の、確か最初のほうで、「医学でわかってることは本当に少ない」ということの例題として、麻酔の効能を挙げていた。って、もう本当にうろ覚えなんだけど、麻酔というものが何で人を眠らせるのか、そのメカニズムはいまだまったく説明できないのだ、とかそういう話。

パラサイト・イヴ (新潮文庫)
瀬名 秀明
4101214344


だから、星状神経節ブロックにしても、理屈がわからなくても「そうなるのだ」って言ってるのだから、「そうなるのだーー」と思ってしまった。本当に人間は自分の信じたいように何でも都合よく解釈するもんだよ。

しかもそのときのペインクリニックの先生は、今まで会った人間の中でも、最悪の人格ベスト10に入る憎らしい奴であり(性格悪い例。みんなの前でよく看護婦に些細なことでキレて怒鳴り、その場にいる人全員にバツの悪い思いをさせる)こんな人間を儲けさせたくはなかったけど、当時、ペインクリニックは数が少なく、自分の家から歩いていける個人病院はここしかなかったので、うかうかとそこに小銭を納める烏合の衆のひとりになってしまった。

問診なし、一人ひとりに何を施せばいいのかとか先生は何も考えず、全員一律、同じ治療。流れ作業で首に麻酔を打つだけ。薬の処方も全員同じ。ボルタレンを大量に出す。50mgを1日2回、痛みのないときでも必ず摂れ、と。
ボルタレンは胃を荒らすし、腕の痛みにはほとんど効かない上に、わたしは頭痛時に頓服で飲んでいきたいから、耐性がついたら困るというのに。

星状神経節ブロック以外の、麻酔治療、例えば硬膜外ブロックなどを頼んでも、「星状神経節ブロックだけしかやってないの」と断られる。

私の中の医療への不信感って、この先生が大いに育んでくれたと思う。
1回、3割負担で1300円くらい。
私のような毎日来るリピート客でごった返していて、ほんとうイイ儲けだと思う。
一度も歯ごたえを感じたことなかったのに、100回やったら急に治る人がいる、などというし、せっかく「これだ」と見つけたのに、しかも毎日往復1時間以上かけて歩いて行ったこの治療が無駄と思いたくなくてズルズル行ってしまった。ダメな男とそう簡単に別れられない女なのだった。

と10年前の思い出はいいとして、今度の先生に
「私は60回受けて何一つ進展はなかったので、星状神経節ブロックはやりたくない。トリガーブロック注射だけやってほしい」
と主張すると、星状神経節ブロックの万能ぶりを少し演説し
「前はヘタな先生に当ったんだよ」
とその先生をバカにした感じで言う。
でもその病院名を言うと「あれ」って感じ。前のその人格最悪の先生は本にも載ってるし、なかなかの権威らしいのだ。
効かなかった星状神経節ブロックを施されるのは「あ~あ」って感じだが、先生がとても人当りがよく、やっぱり付き合いでやらなきゃダメかなーと、やってもらうことにした。なんか自信ありげだし。
気が進まないようだが、トリガーブロックもやってもらうことにし(そのために来たんだもん)、肩や首の適当な場所に打ってもらう。肩に刺すとき、一瞬、肉がグアーっと痛くなった。
で、肝心の痛い腕自体には「腕はいろんな神経が通ってて危ないのでやりたくない」とやってくれなかった。

久々の星状神経節ブロックはやはり気持ちよかった。温泉的な気持ちよさ。でも本当、それだけなんだよね。病院を出た途端に腕にズキンズキンが始まり、命からがら帰ったから、何一つ変わらず。

それはともかく、その病院で新たに「リリカ」という可愛らしい名前の薬を処方してもらう。
ネットでもチラホラ目にしてたこの薬。やはり何年か前に認可された比較的新しい薬だ。
私の中では痛み止め=ボルタレンで止まっていたが、いつの間にか製薬界はいろんな鎮痛剤をわっさわっさ出してたのだ、うれしい。浦島太郎の気分。

そして……。
このリリカを飲んだこと、その前にペインクリニックに行ってしまったこと、などなどの出来事が、のちのち「時間をせめて、あの直前まで戻したい」とずっと後悔することになるんだよねー。


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【2012/09/02 03:27】 | 右腕の激痛と神経麻痺
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