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私は芸術のことはメチャクチャ疎いのですが、『芸術新潮』はよく購入する雑誌であります。
何よりスバラシーのが、チラチラ見える遊び心というかフザケ感。
とくにキャプションの愛嬌溢れる文章センスにはひれ伏したくなります。
でもって、私のような芸術音痴な者にも理解できる、難解な言葉ナシのわかりやすい解説。
この『芸術新潮』の完璧なつくりには、私も大いに感銘を受けていて、毎回、良さをすべてパクるつもりで本作りに挑んでいるのです(まぁ、でも、なぜかあーいうことに……)。

でもって今月号の特集は、いつでもどの人にも大人気のオルセー美術館特集です。
IMG_0001_convert_20100714024245.jpg
毎度ながら、今号のクオリティも高っ!
有名すぎる名画が勢ぞろいの美しいグラビア。それらの解説も現代の日本の文化や商品名になぞらえたりしてくれるものだから、絵との距離が縮まり親近感が増しましたよ。

あと大好きなアンリ・ルソーの絵が「どの時代でも常に新しい」という風に解説されたのは、そうなのかー、そうだ、そのとおりだ、とやたらうれしくなりました。

そんなブラボーな『芸術新潮』に、なんとわたくしのマヤ・アステカ本が紹介されましたよーー、おめでとー、わたし、パンパンパン!
……って、結局言いたいのはそれかよ、って話ですが、まぁそうなのです。
いや、だけど驚きましたよ。だって私の本って、本当ぜんぜんどこにも相手にされないものなんですもの。
まぁ、私が一から作った話を書いたものではなく、いろんな著者の知識の総集編ですからね。目新しさもなし、いや、それ以前に本の形態をなしてないような気もするし、とにかく書評選者の触手が動くものではまったくないようです。くそー。まぁ、今までの2冊のスルーされ状況に、すっかりわたしも慣れちゃって、期待は捨てていました。
そしたらねぇ、こうしてまんまと『芸術新潮』がねー。
でもって、その紹介の仕方が本当に本をちゃんとじっくり読んでくれた人の文であり、「あれ、私、こんな面白いもの書いたっけか」って思うような、本の実力を遥かに凌駕する内容になってるし。それが、これまためちゃくちゃ言語センスよすぎの文だしで。うーーっ、本当ありがたいっ。
よく作家の人のブログとかで「○○新聞で紹介されました」などとあるのを見て、これは誰に向けて何のために書いてるのかなーと思ってたのですが、うん、自分の場合に限っては完全に「ザ・ご自慢」ですわい。それもとにかく誰彼かまわず自慢したい、という心からの。
いやー、本当『芸術新潮』には大感謝ですよ。だってまず本読むのって、とくに仕事となるとメンドクサイことですよねー。
私の友人なんて、「もう少しで読み終わるから感想はちょっと待ってね」なんてメール寄越して、それでこの間、家に行ったら、まだ冒頭10ページのところにしおり挟んであってギャフンですよ。
ちなみに私の前著ギリシア本もまだ途中だそうで感想は聞けてません。あのう、すでにもう3年以上の月日が流れてますよー、奥さん!
ってか、どんだけの苦痛を私は人々に強いてるのかね。最近は本を出したことをお知らせするたびに友人が減ってます。ったくジャイアン・リサイタル扱いしやがって。
と、それはいいとして、そうです、だから、本当こんな紹介しづらい、しかも何の得にもならない私の本を紹介してくれるなんて、どんだけ懐の深い雑誌か、という話です。
思い返せば『美術手帖』というこれまた老舗の芸術雑誌も、私なんぞにマンガを描かせてくれたことがありました。
これも私の人生のめったにない自慢中の自慢であります。(よかったら見てくださいね。2007年の3月号です)。
芸術の雑誌は私に優しい。私に甘い。芸術系雑誌バンザイ!
もっとほかの雑誌や新聞も私に甘くなっていいですよ。これでも苦労の多い身の上です。

なーんて、まぁ業界アピールはいいとして、本当に『芸術新潮』は面白い雑誌なので、もし一度も開いたことのない人がいたら、ぜひぜひ見てみてくださいね。芸術をイバるものにしない、楽しい雑誌なことがおわかりいただけるかと思いますです。

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【2010/07/14 03:12】 | お知らせ
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見てみますね
なんりこ
10日ぶりにこんばんはです。

早い夏休みで、プチバカンスしてました。
東京の暑さと通勤電車にぐったりです。

「芸術新潮」ですか。年に数回程度しか美術館に行かない私には、初めて聞く雑誌です。
いい機会なので、ちょっと見てみますね。

なんの、なんの。「総集編」って書いてらっしゃいましたが、あれだけの文章を書くのに
どれだけ資料を読みこなしているのか、、、と思うとすごい才能ですよね。
しがない本好きからすると、作家の方は尊敬の一言につきます。

ジャイアン、、ですか。あはは。
既刊の本も愛読しつつ、芝崎さんの次作を楽しみにしてるファンは根強くいますので
そんな悲観せずひとつヨロシクです!!

なんりこさんへ
芝崎みゆきより
なんりこさん、こんにちはーー!
えっ、どこか行ってたのですか?
どこに! どこに行ってたのでしょう?
いいなーー。
ハー私もどこか行きたい!
なんりこさんは毎日、あの地獄の電車に乗って、きっちり労働されてるのですから、ご褒美は当然ですね!

「芸術新潮」、名前のイメージと違って、かなりフザケ雑誌でいいですよ。ぜひ見てみてくださいね。
そうなんですよ~~、本当友だちの私の本を読むのに、苦しんでる様子を見ると、またダメか、とがっくりします。
もう、本当いつもなんりこさんありがとうございます。なんりこさんだけですよ、私を甘やかしてくれるのは。まったく、なんりこさんの発言を読ませてやりたい!


芸術新潮見ました
ははは
こんにちは。あまり投稿はしませんが、ほぼ毎日チェックしてます!
芝崎さんの本の記事読みました。芝崎さんはべた褒めだったけど、そんなにいい文だったかなあ。もっともっと書きようがあるし、あんなんじゃ芝崎さんの仕事量や本の良さを伝えきれないと思うけど。
マヤ・アステカ本には、参考図書みたいなのが後ろに書いてあるけど、あれって全部読んだんですか?すごいですね。特にいいと思った本、おすすめの本は何ですか?
学問上でも優れた本を読破されたのなら、ホント尊敬しちゃいます。

芝崎さん、ブログでも卑下してるけど、へりくだりすぎでは。もっと自信持っていいと思うな。ま、偉そうなことは言えないけど。

梅雨も明けたし、これからますます暑くなるから、健康に気をつけて頑張ってください!応援してますよ~!

はははさまへ
芝崎みゆきより
はははさま。こんなもんに何度か訪れてくださってるとは、ありがとうございます!
なんと『芸術新潮』もご覧になってくださったのですか。
それもありがとうございます! いや、あの評は、もう私にとっては最高の身に余る褒めちぎり文でした。はははさまのお気遣いも身に余ります。

参考図書ですが、挙げたものは読んでます。でもそれはすごくもなんともなく、大変恥ずかしいことでして……。
自分が研究したとかは何もなく、研究者が心血注いで研究したり、考察に考察を重ねて書いたもののうわずみをすくってる行為ですから。

ということで載せてるもの全部がすばらしく、おすすめの本です! と言いたいのですが、はははさまがマヤ・アステカ関係の本を初めてお読みになるか、またはそんなに読んでおられないと想定して、専門的なものではなく、取っ掛かりのいいものを、挙げさせていただきますね。
エンターティンメント的に、死ぬほど面白いと思ったのは『マヤ文字解読』(マイケル・D.コウ著)です。拙著にも書きましたが、本当にハラハラドキドキします。研究者たちの嫉妬心や人間模様がとくに面白いです。こういうのこそがベストセラーになるべく本だと思います。専門書の値段なのがもったいないです。
また、エンターティンメントとして増田義郎氏の本にはハズレなしかと思います。『太陽と月の神殿』(中南米文明の総括本。中央公論新社の文庫です)などがあります。
それから、子供向けに書かれてますが、『古代マヤ文明不思議物語』(村上達也著)も大大おすすめです。わかりやすい上に、味わい深く、すーっと記憶に刻み込まれますよ(題名のマヤだけでなく、テオティワカンやトルテカのことも教えてくれます)。
またマイケル・D.コウの『メキシコ』もメキシコ側の文明が全部紹介されてるうえに、すんごい興味深いことがもったいないくらいさりげなく書かれています。訳もすばらしいです(情報は古いところもあるようですが)。
そのほか、アステカですと『アステカ文明の謎』(高山智博著)で大体すべてのことを把握できます(文章もスバラシーです)。
『古代のメキシコ人』ミゲル・レオン=ポルティーヤ著は、もう何回も何回も読みましたが、学術的でありながら、かわいく愛嬌のある本で飽きません(これもアステカ文明を、アステカの心を教えてくれる本です)。
マヤですと『マヤ文明の謎』青木晴夫著の文章が文学で、心に沁みます(先に挙げた増田義郎氏も文学です)。
八杉佳穂氏の一連の本も全部スバラシイです(とくに『マヤ興亡』は物語のように面白いです)。
マヤ入門書としては『ようこそマヤ文明へ』多々良穣著を。小学生から読める平易な文章で基本的なことをすべて教えてくれます。マヤの人たちが目の前にリアルに浮かんできそうです。
それとか、征服後のスペイン人たちによる古典こそ(ベルナール・ディアスの『メキシコ征服記』など)、一見堅くてつまんなさそうだけど、実は人間味豊かな文章のうえ、一級のエンターテイメントですから、強力におすすめしたいです。

……などと、饒舌になりすぎました。本のことになると永遠に書いていたいものですから。
そのほか好きな本、おすすめしたい本はまだまだいっぱいあるのですが、はははさんが軽く聞いてくれたことに、わが意を得たりとばかりにはりきっちゃってヤバイ人になってきたので、この辺でとりあえずやめておきます。
あともう一つ、今年に入って、ずっと日本で邦訳されてなかった名著がついに発売されたのです。
ジョン・ロイド・スティーブンズという人の旅行記で『中米・チアパス・ユカタンの旅』というもので、上・下巻に分かれていてちょっと値段が張るのですが、これを邦訳してくださった児嶋桂子さんの情熱と志には熱いものを感じて、こみ上げてくるものがあります。19世紀の人のものであり、退屈なところもありますが、それもまた旅の臨場感と思え、すべての場面で旅の情景が浮かびます。

いろいろ矢継ぎ早に羅列してしまいましたが(既読のものもあるでしょうし、すみません)、よかったらぜひぜひ、夏の読書の参考にしてください。
はははさまが暑い夏を乗り切って、毎日楽しく過ごされますように!


拝見しました
のりちゃん
昨日やっと「芸術新潮」を拝読しました。
ほんのまれにとは言え、ああいう記事を書く立場の人間としては……
「具体例がない」
「コスパについてが触れられてない」
など、いろいろと意見が出てしまいましたが(笑)。
なんにせよ、芸術新潮の編集部のように、「本を読みつけている人たち」に選ばれたというのはものすごくハッピーなことですよね(#^.^#)
あの雑誌を読む人ならば、マヤアステカ本を(文字が多いなどと言わず)楽しく読んでくださいそうですし。

あの記事がきっかけに、マヤアステカ本、ひいてはギリシャ本やエジプト本に興味を持つ人がたくさん増えますように!!

のりちゃんさんへ
芝崎みゆきより
うおっ!のりちゃんさん。
もう旅から帰ってきたのですか? (ってブログ見るかぎりは帰ってなさそう)
芸術新潮見てくださったんだー。ありがとうございます。
のりちゃんさん、書評もやってるのですね。
読んでみたいです。

そうなんですよ。のりちゃんもチラッと述べてくれたことに食いつきますが、「文字が多い」ってことが、昨今では嫌われるらしいですねー。「パッと1時間くらいで読める本がいい本っていうんですよ」って昔売り込みいったときに、とうとうと説教されました。私としては「大は小を兼ねる」と思ってる部分もありますし、いっぱい詰まってるほうが得したーと思えるからいいのですが。興味ないとこは読まなきゃいいのだし。
のりちゃんさんだって、きっと同じ考えですよね。ね?ね?
本当、のりちゃんさんの言うように、あの記事見て、誰か興味持ってくれればいいのですが。
のりちゃんさん、いつもありがとうございます。



大は小を兼ねる
のりちゃん
>パッと1時間くらいで読める本がいい本

まじですか(^^ゞ?
本製作の人たちがそういう心意気だなんて、ちょっとショックです……。

旅行前、「飛行機の中で読む本」を探したんですが、平積みしてある本の多くが浅くてチープでびっくりしたんです。
流し読みでもだいたい内容がわかるけど、浅いんですね。

確かに、軽く読みたい気分の人に長文が嫌われるというのは、わからないでもないです。
でも、軽く読みたい人ばかりじゃないのにね……。

いや~~~~~~~……
でもそういう出版社ばかりじゃないと信じたいです。
少なくとも、草思社さんは違うってことですよね(^^ゞ?

のりちゃんさんへ
芝崎みゆき
「ぱっと1時間~」発言した方は、「売れる本を作りたい、売れない本を作るなんていやだ、会社のみんなに恥ずかしい」ということをしつこく言ってましたし、まぁ、正直な方で。この人の言う「いい本」というのは「売れる本」という意味で言ったのでしょうね。
なんか編集っていうよりテレビ業界の人って感じでした。
「読者は読書したっていう達成感が欲しいんだよ。ボールペンとか全部使い切るとうれしいよね。そういう達成感を与えないと」などと言ってました。
なんか読み手ってものをバカにしてんなーと思いましたが、まぁ「売れる本」のセオリーとしては、たしかにそうなんだろうなー、と思うところもあり、悲しくなりました。
もちろん、こんな人はたまたま会った中の一人で、こんな人ばかりではないと私も信じたいです(こんな人ばかりだったら、もう私はやることなし)。草思社は、業界への不信が募り、やさぐれてた私の心を快方へと向かわせてくれた、ザ・良心といった会社です。私が見たこの会社の人たちは、ものすごく本を愛し、本を信じてる人たちだと思えました。たまたま拾ってくれたから言うんじゃなくて、また1ミリの政治の心なしで言いますが、本当に良い会社だと声を大にしていいたいです。


気になる話題なのでしつこくすいません
のりちゃん
>読み手ってものをバカにしてんなー

ほんと、そういうことだと思います。
そしてそれに加えて、「誇り」がないのだと思います。

つまり、他人にも自分にも敬意がない。

「売れるものを作りたい」というのは、つまり「ウケたい」ってことですよね。
ウケるんじゃなく、本当に良いものを作るというところにこだわって欲しいです。

どんな仕事でも、他人と自分の両方に敬意と愛情を持ってなければ良いものができないと思います。

だから、その業界がどんな状態であろうが、自分はそういう「良いもの」を作りたい……というところでプライドを保ちたい。
そう思って頑張るしかないですね(^^ゞ

がんばりましょう!!

そして、草思社さんの本には注目していきます(#^.^#)

のりちゃんさんへ
芝崎みゆき
のりちゃんさん、ありがとうございます!
売れるものを作ろうとして、セオリーにのっとったものを作るのではなく、いいモノを作ろうとして、結果売れた、が理想ですよねー。
どうも目的だけあって(売れるという)、それに即したもん作ろうとして、結果、そういう売れるセオリーの上っ面をなぞったもんが大量に作られて、それをまちがえて買ったちゃんとした人が、次にもう失敗したくないから本を買うのを躊躇する、ってことが、どんどん本が売れなくなっていく原因の一つにもなるんじゃないか、とまで思っちゃいますよ。
テレビが、こんなもんでいいんだろう、ってくだらないドラマを提供していった結果、10~15年経って、日本のドラマから人が離れていったように。
(自分の本もくだらない本と見なされるのを棚に上げて言ってます)
本当にこんなものに飲み込まれないようにしたいものです。
のりちゃんさんのようなちゃんとしたマインドを持つ人を思うと、まだまだがんばろうという気になります!
ともにがんばっていきたいです。


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見てみますね
10日ぶりにこんばんはです。

早い夏休みで、プチバカンスしてました。
東京の暑さと通勤電車にぐったりです。

「芸術新潮」ですか。年に数回程度しか美術館に行かない私には、初めて聞く雑誌です。
いい機会なので、ちょっと見てみますね。

なんの、なんの。「総集編」って書いてらっしゃいましたが、あれだけの文章を書くのに
どれだけ資料を読みこなしているのか、、、と思うとすごい才能ですよね。
しがない本好きからすると、作家の方は尊敬の一言につきます。

ジャイアン、、ですか。あはは。
既刊の本も愛読しつつ、芝崎さんの次作を楽しみにしてるファンは根強くいますので
そんな悲観せずひとつヨロシクです!!
2010/07/16(Fri) 22:13 | URL  | なんりこ #-[ 編集]
なんりこさんへ
なんりこさん、こんにちはーー!
えっ、どこか行ってたのですか?
どこに! どこに行ってたのでしょう?
いいなーー。
ハー私もどこか行きたい!
なんりこさんは毎日、あの地獄の電車に乗って、きっちり労働されてるのですから、ご褒美は当然ですね!

「芸術新潮」、名前のイメージと違って、かなりフザケ雑誌でいいですよ。ぜひ見てみてくださいね。
そうなんですよ~~、本当友だちの私の本を読むのに、苦しんでる様子を見ると、またダメか、とがっくりします。
もう、本当いつもなんりこさんありがとうございます。なんりこさんだけですよ、私を甘やかしてくれるのは。まったく、なんりこさんの発言を読ませてやりたい!
2010/07/17(Sat) 16:26 | URL  | 芝崎みゆきより #tV.v9NK6[ 編集]
芸術新潮見ました
こんにちは。あまり投稿はしませんが、ほぼ毎日チェックしてます!
芝崎さんの本の記事読みました。芝崎さんはべた褒めだったけど、そんなにいい文だったかなあ。もっともっと書きようがあるし、あんなんじゃ芝崎さんの仕事量や本の良さを伝えきれないと思うけど。
マヤ・アステカ本には、参考図書みたいなのが後ろに書いてあるけど、あれって全部読んだんですか?すごいですね。特にいいと思った本、おすすめの本は何ですか?
学問上でも優れた本を読破されたのなら、ホント尊敬しちゃいます。

芝崎さん、ブログでも卑下してるけど、へりくだりすぎでは。もっと自信持っていいと思うな。ま、偉そうなことは言えないけど。

梅雨も明けたし、これからますます暑くなるから、健康に気をつけて頑張ってください!応援してますよ~!
2010/07/19(Mon) 14:04 | URL  | ははは #-[ 編集]
はははさまへ
はははさま。こんなもんに何度か訪れてくださってるとは、ありがとうございます!
なんと『芸術新潮』もご覧になってくださったのですか。
それもありがとうございます! いや、あの評は、もう私にとっては最高の身に余る褒めちぎり文でした。はははさまのお気遣いも身に余ります。

参考図書ですが、挙げたものは読んでます。でもそれはすごくもなんともなく、大変恥ずかしいことでして……。
自分が研究したとかは何もなく、研究者が心血注いで研究したり、考察に考察を重ねて書いたもののうわずみをすくってる行為ですから。

ということで載せてるもの全部がすばらしく、おすすめの本です! と言いたいのですが、はははさまがマヤ・アステカ関係の本を初めてお読みになるか、またはそんなに読んでおられないと想定して、専門的なものではなく、取っ掛かりのいいものを、挙げさせていただきますね。
エンターティンメント的に、死ぬほど面白いと思ったのは『マヤ文字解読』(マイケル・D.コウ著)です。拙著にも書きましたが、本当にハラハラドキドキします。研究者たちの嫉妬心や人間模様がとくに面白いです。こういうのこそがベストセラーになるべく本だと思います。専門書の値段なのがもったいないです。
また、エンターティンメントとして増田義郎氏の本にはハズレなしかと思います。『太陽と月の神殿』(中南米文明の総括本。中央公論新社の文庫です)などがあります。
それから、子供向けに書かれてますが、『古代マヤ文明不思議物語』(村上達也著)も大大おすすめです。わかりやすい上に、味わい深く、すーっと記憶に刻み込まれますよ(題名のマヤだけでなく、テオティワカンやトルテカのことも教えてくれます)。
またマイケル・D.コウの『メキシコ』もメキシコ側の文明が全部紹介されてるうえに、すんごい興味深いことがもったいないくらいさりげなく書かれています。訳もすばらしいです(情報は古いところもあるようですが)。
そのほか、アステカですと『アステカ文明の謎』(高山智博著)で大体すべてのことを把握できます(文章もスバラシーです)。
『古代のメキシコ人』ミゲル・レオン=ポルティーヤ著は、もう何回も何回も読みましたが、学術的でありながら、かわいく愛嬌のある本で飽きません(これもアステカ文明を、アステカの心を教えてくれる本です)。
マヤですと『マヤ文明の謎』青木晴夫著の文章が文学で、心に沁みます(先に挙げた増田義郎氏も文学です)。
八杉佳穂氏の一連の本も全部スバラシイです(とくに『マヤ興亡』は物語のように面白いです)。
マヤ入門書としては『ようこそマヤ文明へ』多々良穣著を。小学生から読める平易な文章で基本的なことをすべて教えてくれます。マヤの人たちが目の前にリアルに浮かんできそうです。
それとか、征服後のスペイン人たちによる古典こそ(ベルナール・ディアスの『メキシコ征服記』など)、一見堅くてつまんなさそうだけど、実は人間味豊かな文章のうえ、一級のエンターテイメントですから、強力におすすめしたいです。

……などと、饒舌になりすぎました。本のことになると永遠に書いていたいものですから。
そのほか好きな本、おすすめしたい本はまだまだいっぱいあるのですが、はははさんが軽く聞いてくれたことに、わが意を得たりとばかりにはりきっちゃってヤバイ人になってきたので、この辺でとりあえずやめておきます。
あともう一つ、今年に入って、ずっと日本で邦訳されてなかった名著がついに発売されたのです。
ジョン・ロイド・スティーブンズという人の旅行記で『中米・チアパス・ユカタンの旅』というもので、上・下巻に分かれていてちょっと値段が張るのですが、これを邦訳してくださった児嶋桂子さんの情熱と志には熱いものを感じて、こみ上げてくるものがあります。19世紀の人のものであり、退屈なところもありますが、それもまた旅の臨場感と思え、すべての場面で旅の情景が浮かびます。

いろいろ矢継ぎ早に羅列してしまいましたが(既読のものもあるでしょうし、すみません)、よかったらぜひぜひ、夏の読書の参考にしてください。
はははさまが暑い夏を乗り切って、毎日楽しく過ごされますように!
2010/07/20(Tue) 12:07 | URL  | 芝崎みゆきより #tV.v9NK6[ 編集]
拝見しました
昨日やっと「芸術新潮」を拝読しました。
ほんのまれにとは言え、ああいう記事を書く立場の人間としては……
「具体例がない」
「コスパについてが触れられてない」
など、いろいろと意見が出てしまいましたが(笑)。
なんにせよ、芸術新潮の編集部のように、「本を読みつけている人たち」に選ばれたというのはものすごくハッピーなことですよね(#^.^#)
あの雑誌を読む人ならば、マヤアステカ本を(文字が多いなどと言わず)楽しく読んでくださいそうですし。

あの記事がきっかけに、マヤアステカ本、ひいてはギリシャ本やエジプト本に興味を持つ人がたくさん増えますように!!
2010/07/21(Wed) 07:19 | URL  | のりちゃん #-[ 編集]
のりちゃんさんへ
うおっ!のりちゃんさん。
もう旅から帰ってきたのですか? (ってブログ見るかぎりは帰ってなさそう)
芸術新潮見てくださったんだー。ありがとうございます。
のりちゃんさん、書評もやってるのですね。
読んでみたいです。

そうなんですよ。のりちゃんもチラッと述べてくれたことに食いつきますが、「文字が多い」ってことが、昨今では嫌われるらしいですねー。「パッと1時間くらいで読める本がいい本っていうんですよ」って昔売り込みいったときに、とうとうと説教されました。私としては「大は小を兼ねる」と思ってる部分もありますし、いっぱい詰まってるほうが得したーと思えるからいいのですが。興味ないとこは読まなきゃいいのだし。
のりちゃんさんだって、きっと同じ考えですよね。ね?ね?
本当、のりちゃんさんの言うように、あの記事見て、誰か興味持ってくれればいいのですが。
のりちゃんさん、いつもありがとうございます。

2010/07/21(Wed) 08:09 | URL  | 芝崎みゆきより #tV.v9NK6[ 編集]
大は小を兼ねる
>パッと1時間くらいで読める本がいい本

まじですか(^^ゞ?
本製作の人たちがそういう心意気だなんて、ちょっとショックです……。

旅行前、「飛行機の中で読む本」を探したんですが、平積みしてある本の多くが浅くてチープでびっくりしたんです。
流し読みでもだいたい内容がわかるけど、浅いんですね。

確かに、軽く読みたい気分の人に長文が嫌われるというのは、わからないでもないです。
でも、軽く読みたい人ばかりじゃないのにね……。

いや~~~~~~~……
でもそういう出版社ばかりじゃないと信じたいです。
少なくとも、草思社さんは違うってことですよね(^^ゞ?
2010/07/22(Thu) 08:24 | URL  | のりちゃん #-[ 編集]
のりちゃんさんへ
「ぱっと1時間~」発言した方は、「売れる本を作りたい、売れない本を作るなんていやだ、会社のみんなに恥ずかしい」ということをしつこく言ってましたし、まぁ、正直な方で。この人の言う「いい本」というのは「売れる本」という意味で言ったのでしょうね。
なんか編集っていうよりテレビ業界の人って感じでした。
「読者は読書したっていう達成感が欲しいんだよ。ボールペンとか全部使い切るとうれしいよね。そういう達成感を与えないと」などと言ってました。
なんか読み手ってものをバカにしてんなーと思いましたが、まぁ「売れる本」のセオリーとしては、たしかにそうなんだろうなー、と思うところもあり、悲しくなりました。
もちろん、こんな人はたまたま会った中の一人で、こんな人ばかりではないと私も信じたいです(こんな人ばかりだったら、もう私はやることなし)。草思社は、業界への不信が募り、やさぐれてた私の心を快方へと向かわせてくれた、ザ・良心といった会社です。私が見たこの会社の人たちは、ものすごく本を愛し、本を信じてる人たちだと思えました。たまたま拾ってくれたから言うんじゃなくて、また1ミリの政治の心なしで言いますが、本当に良い会社だと声を大にしていいたいです。
2010/07/23(Fri) 04:05 | URL  | 芝崎みゆき #tV.v9NK6[ 編集]
気になる話題なのでしつこくすいません
>読み手ってものをバカにしてんなー

ほんと、そういうことだと思います。
そしてそれに加えて、「誇り」がないのだと思います。

つまり、他人にも自分にも敬意がない。

「売れるものを作りたい」というのは、つまり「ウケたい」ってことですよね。
ウケるんじゃなく、本当に良いものを作るというところにこだわって欲しいです。

どんな仕事でも、他人と自分の両方に敬意と愛情を持ってなければ良いものができないと思います。

だから、その業界がどんな状態であろうが、自分はそういう「良いもの」を作りたい……というところでプライドを保ちたい。
そう思って頑張るしかないですね(^^ゞ

がんばりましょう!!

そして、草思社さんの本には注目していきます(#^.^#)
2010/07/23(Fri) 07:12 | URL  | のりちゃん #-[ 編集]
のりちゃんさんへ
のりちゃんさん、ありがとうございます!
売れるものを作ろうとして、セオリーにのっとったものを作るのではなく、いいモノを作ろうとして、結果売れた、が理想ですよねー。
どうも目的だけあって(売れるという)、それに即したもん作ろうとして、結果、そういう売れるセオリーの上っ面をなぞったもんが大量に作られて、それをまちがえて買ったちゃんとした人が、次にもう失敗したくないから本を買うのを躊躇する、ってことが、どんどん本が売れなくなっていく原因の一つにもなるんじゃないか、とまで思っちゃいますよ。
テレビが、こんなもんでいいんだろう、ってくだらないドラマを提供していった結果、10~15年経って、日本のドラマから人が離れていったように。
(自分の本もくだらない本と見なされるのを棚に上げて言ってます)
本当にこんなものに飲み込まれないようにしたいものです。
のりちゃんさんのようなちゃんとしたマインドを持つ人を思うと、まだまだがんばろうという気になります!
ともにがんばっていきたいです。
2010/07/23(Fri) 22:33 | URL  | 芝崎みゆき #tV.v9NK6[ 編集]
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