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《後骨間神経麻痺(橈骨神経の低位麻痺)という疾患に悩まされ、手術をしました。入院以後のことを書いてます。入院までのうだうだした日々は〝右腕の激痛と神経麻痺″というカテゴリーに》

と、またまたこの疾患の人以外はまったくどうでもいい話(っていうか全部そう)。
いや、この疾患の人にしたってどうでもいい話(っていうか全部そう)。
でも万が一にでも、おんなじような手首の症状を抱えてる人がいるかも、と思って書きます。

何度か書いてるけど、けっこう地味に不快+不安に思ってることに親指側の手首の痛みっていうのがあって、手首の中の腱とか腱鞘かなんかが思いっきり引っ張られる痛みというか、ポキッと中で何かが折れそうな感じというか。
手首を上げる腱が、一番親指に近いものの1本しか効いてないので、どうしても常に親指側に手が傾いてしまっていて、それで親指側の腱鞘だかなんだかに負担をかけてしまってるんだよ、と主治医のワレガラス先生(ドケルバン病かも、とも)。
ちょっとわかりづらいかもしれないのですが、このように左手は手首が均一に上がるのに対し、
DSCN0783 - コピー

右は常にぐいっと親指側に傾くのです。
DSCN0593 - コピー
うーん、やっぱわかりづらいな~

なので、普段できるだけ、このように小指側に傾ける形のポジションに置け、と。
手首

また親指をもう一方の手で上げてやって親指側の手首(っていうか腱鞘?)をゆるめてやれ、とのこと。
DSCN0786.jpg


麻痺してる短橈側手根伸筋(たんとうそく・しゅこん・しんきん)がよみがえったら、もうちょっと親指側への片寄りはゆるまって、手首は若干真ん中から上がるようになる、ということ。

何かと世話になってる『標準整形外科学 第7版 by医学書院』の図版をまた引用させていただく。
IMG_0007 - コピー
手首を上げる筋肉の付き方
⑥長橈側手根伸筋 ⑦短橈側手根伸筋 ⑧尺側手根伸筋
私は⑥の筋肉だけ効いている。

早く⑦短橈側手根伸筋がせめてよみがえってくれないだろうか。
そしたら、少しは手首のこの引っ張られる痛みも減るような気がする。

ところで、最近に至るまでずっと謎に思ってたことの一つに、この「短橈側手根伸筋の麻痺問題」というのがあった。

ネットにしたって、また図書館にあるような人体解剖の本、医学の本には、短橈側手根伸筋は後骨間神経(運動神経)より上にあるとなってる。
このように。
短の場所
前の記事の使い回し

だから、なんで、くびれは後骨間神経に入ったとこにあったのに、だいぶ上のはずの短橈側手根伸筋が麻痺してるんだろう、とずっと疑問に思ってた。理論的にも数学的におかしい、と。

ワレガラス先生に聞くと「えっ、なに言ってんの? 短橈側手根伸筋は後骨間神経に支配されてんだよ。だからいいんだよ」って。

えっ? どういうこと。先生の見解がそうなの?

で、このあいだ、医者の息子じゃないととても買えないようなお高すぎる医学の専門書(1万数千円から3万円とか)が都立図書館にあるのを知り、何冊か読んだら、やっとこ、その疑問は氷解した。

短橈側手根伸筋は橈骨(とうこつ)神経本幹や浅枝からも出るが「最も多いのは分岐後の深枝(後骨間神経)から」って書いてるじゃないか!!(たとえば『手 その機能と解剖』上羽康夫著 金芳堂)。
『末梢神経損傷損傷診療マニュアル』(内西兼一郎編著 金原出版)という本なんて、短橈側手根伸筋を完全に後骨間神経支配下の筋肉として取り扱っている。

なーんだ、こういった、込み入ったことが細かく書いてる専門書では、きちんと記されていたんだ。
そのほか、「56パーセント以上は橈骨神経浅枝から出てる」と書いてる本もあったけど(『最新整形外科学体系7 手術侵入法ー上肢』(中山書店)、要は、人間の体の、器官の場所はとんでもなく著しい違いはなくても、やっぱり個人個人、ちょっとしたディテールは違ってるって、当たり前のことがわかった。
って、前にもそういうディテールの差異については目にしたし、このブログにも書いたこともあったけど、あまりにも見るものすべてが短橈側手根伸筋を後骨間神経グループから締め出してるものだからさぁ。
現に、いろんな先生たちも(ワレガラス先生と手術してくれた先生は別として)そう言ってたし。

「短橈側手根伸筋が麻痺してるから、ヒジより上の部分からの麻痺だからね。おもに切るのはヒジの上部」って言い張ってた先生だっていたし。
(あぶねーっ。あの先生に手術されてたら、ぜんぜん違うところ開けられて、「何もなかった」ってなって終わってたかも)。

まぁ、そういう洗脳教育もしっかりこびりついてて、だから、手術の際、上の方に見落としがないか、ずっと気にしてたわけで……。

でも本当、このことはずっと腑に落ちず、謎の一つだったので、文献を見つけた時はなかなかのカタルシスを得た。
まだまだわからないことだらけで、でもこういった文献などから、徐々にパズルのピースが見つかっていくのが本当にものすごく楽しいなぁ。ただし、治るのが前提としてのことである……。

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【2013/03/25 22:21】 | 後骨間神経麻痺
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